ソウルたより "韓国の海浜繁華街" 日本と同じく韓国も国土が38度線を除いては海に面しています。 海辺には大小の港、漁港、海水浴場がありますが、 その殆ど(いや、全部)に魚介類を食べさせる食堂や市場が必ずあります。 日本にもあるよ、という声が聞こえますが、 その店の数と賑わい、そして夏場だけでなく、吹雪くような季節でも、 この海浜にある繁華街は夜遅くまで年中無休で営業しています。 寒〜い真冬でも韓国の人達は、海辺を訪れ、魚介類に舌鼓を打ち、 打ち寄せる波が砕けるような浜辺で、散策し、会話を楽しみ、花火を上げたりします。 最初の頃は、積もった雪に足を取られながら、 何が楽しくてこんな寒い日に海辺に来るんだっ！！と思った私ですが、 凍てつく空気の所から、オンドル(床暖房)か効いた暖い床に座り、 がーん！と辛い鍋などを食べるのが楽しみの一つになって来ました。 海浜繁華街に入っていくと、両側に飲食店や海産物屋が並んでいます。 この景色は全国的に同じですね。 店先にはその季節毎の魚介類が並んでいます。 基本的に韓国で刺身を食べる場合、サク売りではなく、活魚を選んで料理してもらいます。 このせいで、日本でイカ刺しとかが食べられなくなりました。 韓国でイカ刺しなら、泳いでいるのをすくって下ろしてくれるので、 透明なイカですが、日本ならすでに白くなっていますから。 まず、店や漁協で食べたい魚介類を買います。 それを持って近くの飲食店へ行き、それぞれの材料の調理法を指定します。 この飲食店では、調理代金を払います。 先週行った時は、海老が出始めで、どこの店も天ぷらを屋台に出していました。 この屋台で、天ぷらを5000ウォン分とか買うこともでき、コンビニで飲料を買って、 浜辺で一杯なんていうのもできます。 私達は、海老は塩焼き、貝は酒蒸しにしてもらい、浅蜊のウドンを頼みました。 決してオシャレではなく、一見汚い漁村のように見えますが、全国ぐるっと この海浜繁華街があるのはすごいと思います。 そして、大きめの海水浴場なら、必ず無料Wi-Fiが飛ばしてあります。 こういうところは日本も真似して欲しいです。 (2015.09.02　田中 貴子 記)